M-ATX_PCの作製 Part-2

電源ユニット取付部分の改良とユニットの取付

今回は、H-360シリーズのPCケースでマシンを作る際に必要な、電源ユニットを換装するための改良とユニット実装についての話です。 

旧来のマザーボード(Intel LGA1155対応以前)であれば、ケースに実装されている電源ユニットが故障していなければ流用できます。

ただ、LGA1151対応のマザーボードの中でも、第6~9世代のCPU搭載対応のマザーボードは、ATXコネクタ(ピンの配列数)が異なるため、旧型のTFX電源ユニットは使えません。

ならば、電源ユニットごと交換すれば問題ないのですが、取付部分の改良が必要です。

H-360シリーズ(生産終了)は、生産過程で初期型と後期型とに分かれていて、それぞれ本体背面電源ユニット取付部のビス穴形状で見分けがつきます。


こちらが、ケース本体背面シャーシ部分左側の電源ユニット取付部分です。

取付け用ビス穴は全部で3ヶ所あり、上側に左右1ヶ所づつと下側に1ヶ所あります。(型番:H-360C ホワイト)
後継型は、コンセント左下の部分にあるビス穴が上下の楕円状にあけられています。
これによって、旧型の中でもサイズの違う電源ユニットや最新の電源ユニットが実装できます。

こちらが、初期型の電源ユニット取付部分のビス穴です。
すでに少々洗い加工を済ませた後ですが、もともとは奥に見えている電源ユニットに開けてある穴位置と大きさがピタリ一致していました。(型番:H-360Aブラック)

ただ、そのままでは電源ユニットが取り替えられないので、ドリルを使って穴を広げてみました。

 ちょっとのずれが収まらなくて、何度も手直ししていくうちに穴が大きくなってしまいました。(;^ω^)

 この加工が済めば、電源が入れ替えられるかといえば・・・そうじゃないんです。H-360シリーズのなかでもH-360Cには専用ブラケットが付属しています。サイズが違う電源ユニッを然るべく場所に固定するためには、この付属品(ブラケット)がないとどうにもなりません。
 さて、ケースはすでに生産終了しているし、保守サポートも行われていません。旧型の電源ユニットが使えるよう、組み込めるパーツ類を変更してスペックを下げるかどうか悩んでいた時、ひょっとしたらとオークションサイトで検索をしてみると、運よくブラケット単品が出品されたため、すかさず落札して手に入れました。

 これで心置きなく改良作業を進めて新しい電源ユニットを実装しました。

 電源ユニットが気持ちいいほどスッキリと収まったところで各ユニットの取付です。

 このケースは作業性の良い設計の元作られているので、電源ユニットをはじめ、各パーツの取付の作業が非常に楽です。

 というわけで・・・残るはHDD、DVDドライブそしてマザーボードの順に実装していくのですが、さしあたりHDDとDVDを同時作業で取り付けていきます。 


ケースから見て右側の5インチフロントベイにDVDドライブを、フロント側から差し入れて、ねじ穴を合わせてビスで固定します。

 この5インチと3.5インチの並列オープンベイのユニットフレームは、ケースとは独立している割には、取り外さない状態のまま90℃起こせる構造になっています。

 オープンベイ用のユニットフレームを起こすとちょうど真下には、3.5インチHDD取付用のフレームチャンバーがあります。このフレームも本体から取り外しが可能です。



 そこで、フレームだけを取り外し、3.5インチHDDを上下逆に取り付けて、ねじ止めした状態のまま、フレームを本体の取付位置に戻しねじで固定します。

と・・・まあ~~
 ここまでは順調に進んだのですが、2.5インチHDDを取り付けるには、3.5インチ若しくは5インチサイズの専用マウンタに内蔵しなくてはなりません。手元にはちょうどいいパーツがないため急遽手配を済ませておいて、作業の続きはパーツが届いてから再開することにしました。

次回は、「3.5インチマウンタの取付作業」についてです

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