雑学(史跡・遺跡)

そういえば・・・・・・・マヤ文明と聞いて
パレンケ遺跡にある石棺のレリーフを思い出しました

絵柄は思い出せますが、石棺の経緯については乏しく・・・・
詳しく調べてみると、発見されたのは1952年6月15日のことです。

考古学者のアルバート・ルース・ルイリエルが、
メキシコのチアバス州にあるパレンケ遺跡の中でも、
「碑銘の神殿」という場所の地下で発見しました。

大きさは、縦3メートル、横2.1メートル、高さ1.1メートル、
一枚岩をくりぬいて作られた石棺は、重量が約5tもあったそうです。

紀元7世紀頃マヤ族の王である「パカル」の遺骸が収められた棺で、
蓋には奇妙な絵が彫られていました。


石棺のレリーフ 横向き (写真:モノトーン画像処理)




ただし・・・・・・、これは、横に見るのではなく、縦に観ます


石棺のレリーフ 縦向き (写真:モノトーン画像処理)


これ・・・・何を現していると思います?

ロケット?・・・・宇宙船?

実はこれ・・・・マヤ族の世界観を表現していて、

死者住む地下界と、神々と先祖が住むる天上界、
その中間に我々人間の住む地上界という3つの世界が、
平行した時空間に存在するという概念から来ています。

余談ですが、石ノ森章太郎氏の漫画(題名:番町惑星に、
この石棺のレリーフがネタとして登場しています。

中央に描かれている人物は・・・・王の姿
うずくまっている姿は、体内にいる胎児の姿を模しているようにも見え、
つまり、夕日と共に地上界に光臨して新たに生まれるという、
輪廻転生を意味しているそうです。

操縦桿のように描かれている部分は、十字架のようにも見えますが
これは、生命の樹を模式化したものといわれています。

下の部分には・・・・・噴射口のようにも見えますが、
これは、地下界をを守護する魔物が、
王を食らいつこうとする刹那を表現しているのだそうです。

こうしてみると判るように、
マヤ族の持つ独特な模式化表現方法により、
観る側の感性に拠っては、どのようにも解釈できるという事です。

ロケット・宇宙船と言い切ってしまえばそう見えてくる・・・・・

刷り込み・・・・・・・・ミスリード・・・・・・ロマンの欠片も無い?

精密な暦を割り出しているマヤ族のすぐれた天文学的知識は、
しっかり宇宙観(宇宙空間)をも見据えていたのでしょうね・・・・
其れゆえの表現だと思いますね


マヤ族が導き出した地球公転周期は365.2420日

現代で標準とされる地球公転周期は365.2422日


すごい~~~ね :*:・( ̄∀ ̄)・:*:

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