雑学(植物・野菜)

<野菜編・・・その1>春の七草…今の名前は?

お正月の三が日を迎えたあと、お酒でもたれた胃や内臓を整えたり、
おせちに飽きたお腹を満たすのに七草粥はもってこいの料理です。
         
           その七草とは…

 
芹(セリ)・薺(ナズナ)・御形(ゴギョウ)・繁縷(ハコベラ)・仏の座(ホトケノザ)・
菘(スズナ)・蘿蔔(スズシロ)の七品種です。

   
とはいってもこれは昔の呼び方で、
地方にもよりますが今では少し呼び方が変わっているようです。
         
芹(セリ)はそのままですが、
薺(ナズナ)→ペンペン草、
御形(ゴギョウ)→ハハコ草、
繁縷(ハコベラ)→ハコベ、
仏の座(ホトケノザ)→タビラコ・・・呼ばれ、
この五種は野草です。
         
あとの、
菘(スズナ)→カブ、
蘿蔔(スズシロ)→ダイコン・・・のことで、
この二種は古くから栽培されています。
         
 THE END




<野菜編・・・その2>どうして大根役者というの?

「大根役者!」昔から売れない役者(=下手な役者)の代名詞でした。

             でも…なぜ大根なの?

大根は、料理のバラエティーが豊富な上に、
調理・加工方法に拠れば保存が利くので、野菜のナンバーワンの異名を持ち、
どんな食べ方をしても食中りしません。

故に、「中らない(食中りしない)」に「当たらない(流行らない)」をかけて、
「大根!」と囃し立てた訳ですが、
大根にしてみれば中らないのは名誉なことですね。

余談ですが、大根の栽培歴史はとても古く、
古代エジプトでは既に栽培されていて、
日本では「日本書紀」に於朋泥(オホネ)と言う記述で出てきます。

江戸時代には、品種改良や栽培技術が進歩し、
名前も「大根」と呼ばれるようになり、
「享保・元文諸国産物帳」には品種数が最も多い野菜として記されています。

1974年頃に栽培された地方品種の中から、病気に強い品種が出来た事と、
甘く・柔らかく・大きすぎないなどの利点から、
青首の栽培に拍車がかかりました。

THE END